おやすみ絵本で有名な「おやすみ、ロジャー」を使って検証してみました。幼児には適した絵本もあるので紹介しています。
絵本のジャンルの1つに「おやすみ絵本」というものがあるようです。
我が家にも2冊のおやすみ絵本がありますが、徐々に長い絵本も楽しめるようになってきた長男に対して今回一時期話題になった「おやすみ、ロジャー」を購入し読み聞かせをしてみました。
果たして寝てくれたのか?2歳児に対して検証したので紹介します。
「おやすみ、ロジャー」を紹介
著者カール=ヨハン・エリーンは心理学を専門に研究している行動科学者です。
この絵本には心理学がふんだんに活用されているのが特徴でアファメーション効果や自律訓練法のメソッドをベースに睡眠導入を手助けしてくれる1冊となっています。
「おやすみ、ロジャー」のあらすじ
この物語は常に読み聞かせる相手が登場する仕組みになっています。
「【さゆあと】はどうする?」や「【さゆあと】に話かけます。」など【なまえ】という文章には読み聞かせる相手の名前を割り当てることで物語が進行していきます。
よって主人公は「いますぐには眠れない子ウサギのロジャーとお子さん」の2人になります。あらすじは…
2人の主人公たちは眠るための工夫をしますが眠くなりません。
困った2人は母親うさぎに相談し、誰でも眠らせてくれる「あくびおじさん」に会いに行くことを提案してくれます。
会いに行く道中に「おねむのカタツムリ」や「ウトウトフクロウ」に出会い、睡眠導入への手助けを受けていきます。
それでも道中で眠ることが出来なかった2人はあくびおじさんの家に辿り着きます。
そこで魔法の呪文と魔法のアイテムを使って睡眠への手助けをしてくれるのです。
魔法にかかった2人はぐっすりと眠ることができるのか?
睡眠導入への手法を紹介
巻頭に「手引き」が紹介されています。絵本の文章には太字や色文字、【】に割り当てられた文字があります。
- 太字:強調して読む
- 色文字:ゆっくり、静かに読む
- 【】:動作の指示やお子さんの名前を割り当てる
こういった意識への働きかけが心理学のメソッドとなっているようです。
よって読んでいるとおかしい文章だと感じる場面も出てきますが、一語一句違わないように読み聞かせることが必要です。
おやすみ、ロジャーの注意点
- 車を運転している人の近くで読まない
- 予想以上の長編絵本である
リラックス効果などを盛り込んだ文章なので、運転中の人の近くでは読まないでくださいと注意書きがあります。
そこよりも注意したいのが「長編絵本」だということです。
この絵本は何も考えずに読むと30分以上かかります。指示を守って読むと45分程度はかかる長編絵本です。
そしてより良い睡眠へと繋げるには「読み切ること」が重要とされています。
よってこの絵本を読み聞かせるとなった時点で約1時間は消費するということになります。
一緒に寝てしまうほどの長編ですので注意です。
我が家のおやすみ絵本を紹介
対象年齢に合わせて絵本は作られています。
私の家にあるおやすみ絵本は「もう ねんね」と「おやすみ〜」の2冊です。
この2冊とも3歳児以下を対象としているようで、「ねんね」や「おやすみ」といった言葉が繰り返されるアファメーション効果も用いられています。
2歳児へ実際に読み聞かせた主観のランキングはこうなりました。
これらは短い絵本なので、繰り返し読むことで睡眠導入につなげる絵本となります。
小さいお子さんには何度も読み聞かせたり、違う絵本も読んであげたいので長編物はしっくりきませんでした。
「おやすみ、ロジャー」で2歳児は眠るのか?
開始10分でねてしまった!
このような文章を目にするほど、この絵本の効果は絶大のようです。
集中して聞いてなくても読み続けることが良いとされるため、体力がついてきた2歳児には効果があるのか検証してみました。
結果は・・・?
長男は計5回の読み聞かせのすべてで最後まで到達しました!
文章が多くてよくわからないや
つまり心理学的効果もすべて意識が「理解」する必要があるようです。2歳児には効果がありませんでした。
おわりに
「おやすみ、ロジャー」は絵がほとんどない絵本です。
おそらく対象年齢は5歳以上になるのかも知れません。
予想以上の長編絵本を一緒に楽しむのであれば良いのですが、目的が早く寝てほしいという感情なのであれば2歳児には不向きな絵本です。
対象年齢に注意して読み聞かせをしてあげましょう!