日々子供の近くにいることのできない父親は多いのではないでしょうか。父親が育児に関わる時間を調べたところ、平均50分になります。これには「仕事で帰れない」または「育児に関わらない」のパターンがあると思いますが、いずれにせよ父親は全国的関わらない傾向にあります。
私の場合3交代制の勤務になるため、家にいる時間は平均で4.5時間あります。この限られた時間の中で食事や風呂、仕事やテレビ、家事などを行なっていると、「子供のみに使う時間」を意識しなくなってしまいます。
今回はこの限られた時間の中で、子供のみに使用する時間に読み聞かせを当てはめることでのメリットを紹介します。
読み聞かせのメリット
絵本の世界にはさまざまな情報が大人の声からや視覚からなどを介して得ることができます。このメリットをまとめると
- 感情表現が豊かになる
絵本に登場する優しいおばあちゃんや頑固なおじいさん、だるまや桃、スイカが活躍する話など、日常から非日常までありとあらゆる物語が紡ぎ出されています。
こういったさまざまな感情を子供は絵本に入り込んで得るようになると言われています。これは本を読んでいると子供が絵から小さな発見をすることが裏ずけになるのではないでしょうか。その世界に入ってさまざまな経験をする機会が読み聞かせにはあるのです。
- 心がおだやかになる
これは「親の声」を聞くことが良いとされます。まだ言葉を正確に理解できない世界で、無数の音がする環境から親の声だけ聞こえる環境に変化することで心が落ち着くようになるようです。
寝る前に本を読んであげることは、寝つきが悪いお子さんにとって大きなメリットになるのではないでしょうか。
- 情報のインプット
物語にはたくさんの情報が散りばめられています。読み聞かせはそれを耳と目から同時にインプットすることが可能です。この大量のインプットを抱えたまま子供は入眠でき、寝ている間に海馬により記憶の整理が行われ、翌日にはその情報を大量にアウトプットしていくのです。
感情が豊かになると似てはいますが、言葉や感情でアウトプットし続ける子どもにとってとても有意義なインプットの時間が読み聞かせになります。
うちの長男は好きな絵本なら1冊分を絵本を開かずに音読してくれます。それもほぼほぼ正確に。子供はアウトプットの天才なので、親はインプットの手伝いをしてあげましょう。
なぜ30分なのか?
「読み聞かせは30分しましょう」という意味ではありません。うちの長男は読み聞かせで毎回5冊以上お願いしてくるので、そもそも30分で終わりません。
なぜ30分なのか?
これは「0-4歳 わが子に合わせた1日30分の語りかけ育児」からきています。イギリスで行われたこの実験は、子供の成長に著しい変化をもたらしています。
これは1日のうち30分間、静かな環境で「子供だけ」に使用する時間を設け、子供に沿った遊びや語りかけをするだけです。しかし、たったこれだけで子供の成長が良くなったと報告されています。
「静かな環境で30分間子供だけの時間」を父親が生み出すことは可能でしょうか?おそらく不可能です。しかし、恵まれていることに寝る前は環境が整っています。少し方法が異なっていると思いますが、私が子供だけに作れる子供のための30分間は寝る前の読み聞かせだと思って臨んでいます。
よって無数の本があっても構わないのです。途中で違う本が良いと言われれば適宜対応し、常に子供の反応に合わせてあげましょう。
これが私が考える30分間の読み聞かせです。
寝る前のスマホから読み聞かせへ変えましょう
「寝る前のスマホは大人の貴重な時間」と勘違いしていませんか?寝る前のスマホは入眠の妨げにしかならず、翌日以降のパフォーマンスを阻害するだけの時間です。
4歳までの貴重なインプット時間に大人の無駄なインプットを当てはめる意義はないと思います。かという私も大体は一緒に寝てしまっているだけですが。
父親が寝る前に本を読んであげれば、自ずと母親の寝る前の負担が軽減されます。これが妻のストレス軽減につながるといつしか父親の自覚が満たされていくのではないでしょうか。
よって読み聞かせで得られる父親のメリットは
- 父親の自覚が芽生えるかもしれない
です。子供のメリットの方が大きいですが、副効果もあると続けやすいのではないでしょうか。
ぜひ子供のための30分間読み聞かせを実践してみてください。