この記事にはブレーメンの音楽隊の話と私の考えがふんだんに盛り込まれています。ブログも新しいことをする一歩になるという話を紹介しています。
子どもが生まれてからNHKにどっぷりお世話になっているさゆあとです。
特に「おかあさんといっしょ」は朝の忙しい時間に子供の関心を引いてくれるありがたい番組ですよね!
最近子供と一緒に見ていた際に「ブレーメンの音楽隊」を久々に聴いて、ふと昔と考え方が変わった自分の変化に気づきました。
何が変わったのか?というお話です。
ブレーメンの音楽隊のおはなし
1匹の命を狙われたロバから始まる、同じ境遇の3匹との出逢いで物語が進んでいきます。
4匹について簡単に紹介していきます。
老馬となったロバの突然の思いつき
この物語はロバの突然の思いつきで始まります。
若い時は働き者だったロバも老馬になれば体がついてきません。
主人はそんな働けないロバへ餌を与えなくなってしまいました。
その異変に気付いたロバは突然「ブレーメンで音楽隊に雇ってもらおう!」と思い立ち歩き始めます。
老犬の猟犬との出逢い
しばらく歩いて行くと横たわった老犬に出逢います。
老犬もロバ同様に若い頃は猟犬として働き者でしたが、老犬となり働けなくなり始めた頃に主人から命を狙われたのです。
途方に暮れた老犬にロバは
「君も一緒にブレーメンで音楽隊に雇ってもらわないか?オレがギターをひくから、キミは太鼓を叩きなよ。」
と提案します。
老犬はもちろん喜んで同行します。
老猫の飼い猫との出逢い
2匹が進んでいくと困り果てた老猫に出逢います。
老猫はネズミを追い払う役割を主人から担っていましたが、老猫となった今はストーブの前で丸くなっているのが日課となっていました。
それに対し気を起こした主人が命を狙ってきたのです。
老猫も途方に暮れているとロバは
「オレたちと一緒にブレーメンに行こう。キミは夜の音楽がお得意だからきっと雇ってもらえるよ。」
と提案します。老猫は快諾し同行を始めます。
命を諦めたオンドリとの出逢い
飼い主から逃げ出した3匹がとある屋敷の近くを通ると、門の上でありったけの声で鳴いているオンドリに出逢います。
オンドリは聖母さまの日がとても良い天気だと知らせるために大声で鳴いていたのです。
しかし胸中は違いました。
こんな良き日は店が繁盛するので、おかみさんが「スープにしてしまえ!」と料理番の女性に言っているところを耳にしてしまったのです。
オンドリは今夜声が出せなくなるなら、今ありったけの声を出そうと泣いていたのです。
そんなオンドリにロバは
「死ぬよりマシなところはどこにでもある。一緒にブレーメンで音楽をやらないか?キミはとてもよい声だから一緒に音楽をやったらたいしたもんだぜ!」
オンドリはこの申し出を大変気に入り同行します。
ブレーメンの音楽隊のあらすじ
4匹はブレーメンを目指しますがあまりにも遠く夜になってしまいました。疲れ果て森で野宿をしていると盗賊の隠れ家を発見します。
隠れ家にはたくさんのご馳走があり、お腹を空かせた4匹は盗賊を追い払う計画をたてます。
それが「音楽」だったのです。
4匹が一斉に鳴くのと同時に部屋に飛び込むと盗賊がびっくりして逃げて行きました。4匹はたくさんのご馳走を食べ、各々心地の良い寝床を作り眠りにつきます。
しかし盗賊は様子を伺いに戻ってきます。
暗闇のなかに突然盗賊が入ってきたため4匹は驚いて攻撃を仕掛けます。盗賊はお頭のところへ逃げ出し「あの家には恐ろしい魔女がいる!」と泣きつき、盗賊はこの家に二度と立ち入ることはありませんでした。
家が気に入った4匹はブレーメンにいかず、この家でずっと暮らしたのでした。
考え方の変化について
以前この物語を見たときに感じた感情と今の感情では大きくことなります。
ブレーメンの音楽隊は妥協?
なぜこの4匹はブレーメンを目指さなかったのか?
これが一番最初にこの物語を聞いた私の素直な感想です。
彼らの目的は音楽隊に雇ってもらうこと。にもかかわらず手に入れた小さな幸せで満足して終わるのです。
彼らは妥協していると思っていました。
しかし今はこの気持ちが妥協ではないことを知るのです。
自分たちの幸せは自分が決める
この物語に登場する4匹は全員人間に育てられた動物です。
今まで仕事をする対価で生きてきたため「仕事をする」=「生きる幸せ」となっていたのかもしれません。
よって飼い主に捨てられた4匹はブレーメンの音楽隊に仕事をもらいに行くのです。
しかし4匹は自分で食事と寝床を確保し生きる方法を知ります。
仕事をしなくても楽しい音楽と仲間がいれば幸せだと知るのです。
現在の私が読み解くブレーメンの音楽隊とは「4匹は妥協ではなく自分たちの幸せを自分たちで切り拓いた物語」となったのです。。
ブレーメンの音楽隊について真剣に考えてみたまとめ
実際にたどり着いていないですが、ブレーメン旧市街地の市庁舎横にブレーメンの音楽隊の銅像があります。
この銅像のロバの前足を願い事をしながら撫でると願いが叶うと信じられているようです。
ロバのように一度しかない人生をしっかり楽しめるよう、場所に拘らず切り拓く一歩を踏んでみてはいかがでしょう。
ブログはその一歩になり得るかもしれませんね!