朝食抜きにメリットは1つもありません

この記事は約6分で読めます。

私は学生時代の臨地実習前、恩師にこんな話をされました。

さゆあと

寝坊したなら必ず身支度と朝食を済ませてからいけ!

遅刻する事自体自らのチャンスを捨てているものなので話になりませんが、この言葉は自分自身、友人や家族、後輩に使っています。

寝坊したから身支度も朝食も摂らずに急いでくるということは、遅刻したのに使い物にならない状態で出勤してくると同義です。

今回は朝食によるメリットを紹介します。

スポンサーリンク

朝食のメリットとデメリット

朝食のメリットをあげると

  • 集中力や記憶力が向上
  • 血糖値の急激な上昇を軽減できる
  • 筋力の低下を抑える

朝食をとるデメリットをあげると

  • 摂取カロリーを抑える機会を失う
  • サーチュイン遺伝子の活性化の機会を失う可能性がある
  • 朝の時間が圧迫される

となっています。ここであげたデメリットは考えを変えれば良いだけなので、これをデメリットとして朝食を抜くのは考えられないですね。

メリットからデメリットの考え方の変換まで触れていきます。

朝食で得られるメリットについて

記憶や集中力の向上

農林水産省も朝食を摂ることを推奨しています。特にご飯を推奨している点は経済的な背景もあると予想できますが、朝食を摂取する事で寝ている間も働いていた脳にエネルギーを補給する事ができます。

これを怠ると選択するための思考能力が低下していきます。これは脳が「出来るだけ動きたくない」状態になってしまうためと考えられます。

これが集中力をかいたりイライラしやすい状態へつながってしまうため、エネルギーの補給が重要となるのです。

また、自律神経の乱れは生活習慣の乱れに直結しているため、朝食を抜く事で乱れた自律神経がイライラを増強させてしまいます。この自律神経は体温調節にも使われるため、朝食をとらない人は冷え性にもなりやすいと言われています。

血糖値の急激な上昇を抑える

朝食を摂らずにいると血糖値が下がり、体では血糖値を上げるためにホルモンが分泌されていきます。この状況で昼食を食べると高血糖状態になりインスリンが多量に分泌され、急激な血糖値の低下が始まります。

これが「眠気」の原因とも言えます。

血糖値の乱れは肥満の原因でもあり、朝食を抜くだけで午後も眠いし太りやすいなどのデメリットが生じてしまいます。

筋肉量の減少

摂取したグルコースはグリコーゲンとして肝臓と筋肉に貯蔵されます。これが分解される事でエネルギーが生み出されます。

朝食をとる事でグルコースが補充されエネルギー貯蔵の消費が抑えられますが、朝食をとらないと貯蔵エネルギーに頼るしかない状態に陥ってしまいます。

筋肉は基礎代謝の約2割を占めるほど、何もしていなくてもエネルギーを消費します。よって筋肉にグリコーゲンの貯蔵がおこるのですが、これをほかのエネルギーに使用すると筋肉の衰退の原因になってしまうのです。

筋肉量が減少することは消費カロリーが減少することと同義になるため、摂取したエネルギー量を減らさない限り痩せる道がないということになります。ここでも肥満の原因になります。

朝食のメリットのまとめ

朝食を摂るだけでエネルギーが確保できます。たったこれだけで肥満を回避し、朝から脳がフルに動き、昼食後も元気に活動できるようになるのです。

そして活動で筋肉がエネルギーを消費していき、痩せやすい体作りができ、より健康に近づいていきます。

このメリットを捨ててまで優先する朝食抜きとはなんでしょうか?デメリットについてみてみます。

朝食をとることのデメリットに対する反論

摂取カロリーを抑える機会を失う

「朝は忙しいから」などの簡単な理由づけで食事を抜けるタイミングが朝食にはあります。

1日の総摂取エネルギーを消費エネルギーとのバランスで調整するわけでもなく、ただカロリーを抑えることに着目すると簡単なのは「食べない」ということになるのでしょう。

しかし、食べない事で筋肉量が落ち消費カロリーが減るためバランスで見ればマイナスになることはありません。更に飢餓状態から蓄えるための防御反応で痩せづらくなります。

つまり意味がありません。

朝の時間が圧迫される

「もう少し寝ていたい」や「夜更かししたい」などの理由で朝の時間がない人が多いようです。

なぜ「朝食の時間」を見越して起きないのでしょうか?これについてはただただ疑問でしかありません。

以前睡眠の質についても触れましたが、十分な睡眠をとって、朝決まった時間に起き、朝食をとるサイクルが自律神経の乱れを抑える事が出来るのです。

「圧迫される」原因は朝食ではなく考え方です。

サーチュイン遺伝子の活性化の機会を失う?

長寿遺伝子や若返り遺伝子ともいわれるサーチュイン遺伝子ですが、この遺伝子はテロメアの消耗を少なくする事が可能と言われています。

テロメアとは細胞分裂ができる長さでもあり、これが長いほど長寿となるわけです。サーチュイン遺伝子はこれの消費を抑える事で老化を防いでくれます。

マウスの実験でカロリー制限がサーチュイン遺伝子の活性化に繋がったと報告がありました。つまり朝食を抜いてカロリーを制限すれば長生きできるかもしれない?となるわけです。

なぜ朝食なのでしょうか?1日の摂取カロリーを抑えれば良いはずなのに、朝食を完全に抜く理由がわかりません。

朝食を抜いて長生きしている老人を見た事がないため、この考え方自体間違っているのでしょう。

サーチュイン遺伝子が活性化すると

  • ガンの発生を抑制
  • 動脈硬化予防
  • 高血圧予防
  • 肥満予防
  • 糖尿病予防
  • 心筋梗塞リスク軽減

などのメリットが得られると言われています。

朝食抜きで得られるメリットは怠慢

簡単に言えば「楽をしたいから朝食は食べない」です。

その時は良いのかもしれませんが、長い目でみればデメリットしか存在しないでしょう。よほどの事情がある場合を除き、出来るだけ朝食はとったほうが良いという事です。

スポンサーリンク

朝食について考えてみる

効率重視な私の朝食とは?

朝の時間を有効に活用したいし、あまり多くのものを食べて胃の負担を増やしたくない。また、朝から「何を食べよう?」という無駄な選択に頭を使いたくないため、決まったものを食べるようにしています。

だいぶ年を取ってきたため朝食は

  • おにぎりやお茶漬け、もしくはフルグラ
  • バナナ
  • コーヒー

としています。水分と栄養をとることが重要なのは何度も言いましたが、朝から選択する事はデメリットです。とりあえずバナナと炭水化物と水、そしてコーヒーで出勤です。

子供について

子供の朝食抜きはデメリットしかありません。

子供の成長と消費エネルギーは凄いですから、毎日の体のリズムを整えるのも親の力です。

私は毎朝いっしょに食事ができないのですが、妻は管理栄養士でもあるため、その点については日々感謝しています。

子供は自分たちの育児の結果です。自覚を持って臨みましょう。

スポンサーリンク

まとめ

「寝坊をしても朝食と身支度を整えていけ」

この恩師の言葉が今の生活のリズムの元でもあります。人より遅く出勤してしまったのなら、ほかの人より完璧に仕事をすること。そのためのエネルギーは必ず朝食が生み出してくれます。

よほどのことがないかぎり、毎朝しっかり朝食をとるようにしましょう。