この記事では夏季におけるヒョウモントカゲモドキの飼育環境に必要な湿度管理方法を紹介しています。カンタンに湿度を保つことができますよ。
春なのに気温が30℃まで上昇するのが珍しくなく、爬虫類を飼育する上で必要な温度や湿度について悩むことは少なくないと思います。
以前紹介した冬季に使用するプラスチック段ボール製の温室は、グラステラリウム全体を覆うため、暖突により揮発した水分や熱を維持してくれます。
よって、乾燥する冬季であっても湿度を意識しなくても良くなりました。
しかし、外気温の上昇によりクールスポットでも30℃を超え始めてしまったため、温室を撤去したところ、暖突による水分の揮発を維持する場所がなくなってしまい、気がつけば湿度が40%まで低下していました。
そこで、今回は夏季におけるグラステラリウムの湿度管理方法を紹介します。
それではいきましょう!
ヒョウモントカゲモドキに必要な湿度とは
ヒョウモントカゲモドキに必要な湿度は諸説あれど、だいたい50%以上は維持した方が良いとされています。
元々砂漠地帯に生息しているヒョウモントカゲモドキですが、巣穴は地面を掘ったり木々や岩などの隙間を活用しており、その中で湿度を保つようにしています。
つまり、普段は湿度をそこまで気にしなくても良い環境で生活しているのでは?と疑問に感じることもあります。
そういった生活環境とウェットシェルターがある飼育環境での湿度の必要性がどこまで重要なのかはわかりませんが、シェルター外でも湿度を保った方が良いようです。
なお、湿度が低いことでの有名な問題は「脱皮不全」です。脱皮不全は部分壊死など生命に影響を及ぼしかねないため、飼育環境下では可能な限り避けたいところです。
グラステラリウムでの湿度維持の方法
グラステラリウムは種々様々な爬虫類飼育に合わせたサイズが販売されています。
その中には当たり前ですが、「多湿」を好む生態も含まれているわけです。
そこで一度検索してみた結果、楽天でグラステラリウム用の「塩化ビニール製天板」が売られていました。
つまり、グラステラリウムの上部をある程度閉じることができれば、湿度が維持できるということになります。
そこで色々試行錯誤してみました。
グラステラリウムの蓋に使用したもの
楽天で売られていた商品を使うと、暖突を天板に固定することができなくなります。
春先で気温の上下降により室温管理が困難という人も少なくないと思いますが、私の飼育環境でも室温を一定に維持することは難しく、可能な限りパネルヒーターと暖突を使っていきたいわけです。
そのため、塩ビ天板を使用することは難しいと判断しましたが、塩ビ天板からヒントをもらいました。
それは単純に「グラステラリウムの金網天板を塞げば良い」ということです。
それでも単純に覆ってしまえば温度が上がりすぎてしまいますので、一部は開放して湿度と温度を保ちたいと考えたわけです。
そこで使用したものが、以前使用したプラスチック段ボールです。
グラステラリウムの天板固定は4点で行われています。この4点を軸に単純にプラスチック段ボールを横向きに置くだけで簡単に維持することができました。
並べて見てもあまり遜色ないですね。以前の記事を見てプラダンで温室を作った人がいれば、余った素材なので無料で作れます。
なお、塩ビ天板は3000円程度でした。
おわりに
爬虫類の飼育環境については、個々の環境作りにより大きく左右されると思います。
全てが正解かどうかも、もしかしたらヒョウモントカゲモドキのモルフによって異なるかもしれませんし、判断は難しいと思います。
それでも、ある程度の「基準」が存在しているため、可能な限りはその環境を提供してあげたいですね。
今回はヒョウモントカゲモドキの飼育環境に必要な「湿度管理」についてシェアさせてもらいました。
それではまた!