以前よりEvernoteを活用し、書類データの管理をしていました。
Evernoteの利点は多々あるのですが、欠点も多くあり活用方法を日々模索していました。そんな中、昨年iPadOSが登場したことで「ファイルアプリ」の劇的な仕様変更がありました。
Evernoteを活用するために購入した「ScanSnap iX100」との相性が抜群に良く、ファイルアプリとScanSnapがあればEvernoteは必要なくなってしまいました。
今回は長年愛用してきたEvernoteをやめる理由を紹介します。
以前のデータの管理方法
iPadを普段から使用している方法の1つに「読書・学習」があります。
以前より参考書や教科書の「破壊自炊」にてデータ化した情報の管理を模索していました。実際に勉強に用いるにはアプリの「noteshelf」を使用しており、このアプリに私の仕事で用いるデータが詰め込まれています。
このアプリのバックアップとして重宝していたのがEvernoteだったわけです。
以前の私の「第2の脳」はEvernoteとnoteshelfといっても過言ではないでしょう。
ですがEvernoteには若干の欠点が存在します。
Evernoteの問題点
大量データの移行にEvernoteの同期機能を愛用していたのですが、この同期の遅さは目を瞑りましょう。環境や情報量によって異なるのは重々承知しているので。
同期されたデータをnoteshelfに移行し書類データとして活用しているのですが、なぜEvernote単体で管理していないのでしょう?
それは「EvernoteでPDFの変更ができない」ことにあります。
多量のデータである参考書を複数に分けて同期しないと時間がかかってしまうため、Evernoteを用いるときは複数のデータに分割していました。これをEvernoteで用いると「個々のフォルダ」に分割されてしまいます。
Evernoteにも検索機能がありますが、個々に分けられてしまうと1つ1つのデータにアクセスして検索しなければならなくなります。これでは参考書がバラバラになったのと同じです。
よってバラバラになった参考書を1つにするためにnoteshelfを活用しているわけです。noteshelfのPDF管理はとても優れているので、どんなにバラバラになっていても好きに変更でき、自分好みの順番で参考書を再構成できます。
この機能がないEvernoteは単純に「クラウドのみ」のアプリとなってしまいました。
Evernoteの救世主となるか。ScanSnapの登場
クラウドアプリとしてしまえば、種々の書類データを保管する場所とすれば良いわけです。Evernoteの「名刺スキャン・データ化」などまだまだ重宝できる機能がいくつかあるわけですし。
最近は子どもの保育園関連を含め「多くの紙」が溢れています。文献などの書類はスキャンアプリで写真を撮れば良いだけですが、保育園書類には貴重な「子供の写真」が載っていることが多いです。
どのスキャンアプリも「文字をとるか写真をとるか」のような機能しかなく、「やっぱり紙が良いよね」なんて言葉を妻から投げかけられることも多々ありました。
紙って邪魔なのに捨てられないなぁ
この境地を打破するために購入した「ScanSnap iX100」はとても優れていました。
最大でA4までというデメリットはありますが、持ち運びができ、どこでも書類をデータ化させ紙を処分でき、かつiPadでいつでも書類を見ることができるようになったわけです。
ここでEvernoteが輝くか!と期待していた中でiPadOSが登場します。
iPadOSとScanSnapの相性が良すぎた
iPadOS登場によりファイルアプリの使い勝手が劇的に変化しました。Evernoteとの違いに、もともと同じiOS同士であるiPhoneとiPadの同期がとても速いことは天秤にかけません。
データの管理がより直感的で「無料」のファイルアプリがあれば、同期のためにプレミアム会員だったEvernoteを継続する理由がなくなってしまったわけです。
ScanSnap iX100はとてもコンパクトでどこでも書類をスキャンできます。
ScanSnapの「Wi-Fi」を活用してできてしまうので、ポケットWi-Fiやデザリングは不要です。無料のScanSnapアプリとiX100があれば、本当にいつでもファイルにデータを保管できてしまうわけです。
無料に勝るものはないですね。
それでもまだEvernoteを辞めなかった理由が「大量情報管理」にありましたが、ついにそれも不要となってしまうのです。
iPadOSがあれば大量情報もUSBで移行できる!
参考書のように500ページ以上の本を破壊自炊する場合は「iX100」の輝きは一気に霞みます。なぜならiX100は「手動」で「1面のみ」スキャンする必要があるからです。
500回スキャンさせるなら自動で両面をスキャンできるiX1500やS1300iなどを用いた方が良いわけで、結局「大量情報」はPCに送り込まなければなりません。
PCからiPadへ移行させる方法にEvernoteの唯一の輝きがありました。
しかし、iPadOS以降「USBから外部情報接続」が可能になってしまい、どのPCからもこれまた「無料」で素早く大量情報をファイルアプリへ送り込むことが可能となってしまいました。
iPadOSとScanSnapにより私のEvernote活用は終了となったわけです。
さいごに
私の「第2の脳」として支えてくれたEvernoteにはとても感謝しています。
ですがやはり「無料」は誰にでも勧められるメリットの1つなわけです。ScanSnapとファイルアプリ、iPadOSがあればiPadがあなたの「第2の脳」となり、iPadが急激に輝きだすでしょう。
EvernoteやiPadの今後について悩んでいる人に、「こんな考え方もあるよ」と少しでも参考になれば幸いです。