端午の節句で初めて長男と菖蒲湯に入ってみた

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5月5日の端午の節句に菖蒲湯に入る行事がある。

皆さんは経験した事はありますか?私は入った記憶は全くありませんし、聞いたこともありませんでした。

今回長男の端午の節句で「菖蒲湯」を経験したためまとめてみました。

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菖蒲とは?

菖蒲の画像
一見ニラにも見える菖蒲。根まであるほうが良い。

菖蒲とは池や川に生える多年生の草本の一種。草本というだけあって花は目立たない。一見太いニラに見えましたが、匂いなどは全く感じませんでした。

利用の歴史

菖蒲の利用は形や音から縁起物とされてきたようです。

  • 中国では「刀」に似ているとして用いてきた。
  • 日本では「尚武(勝負)」に似ているとして用いてきた。

どちらも「尚武(勝負)」や「刀」など、男子にまつわるものに近い印象を持つ草本が菖蒲だったようです。古来から邪気を払う薬草として用いられてきた菖蒲を端午の節句で用いてきた歴史は、このような縁起を担ぐ目的へと変化したからのようです。

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菖蒲湯とは?

菖蒲湯の画像
切らずにそのまま入れました。お湯の色や香りは変化しませんでした。

菖蒲湯は各地によって使い方が異なり、刻んで入れる地域や長いまま使う地域があるようです。「刀」に似ていると考えれば切るより長いまま入れた方が良い気がします。

菖蒲湯の歴史

日本の歴史は武士と庶民とで異なります。それぞれの歴史が記された書物をまとめると

  • 戦国時代の宮延長生活が記された御湯殿上日記には、5月4日に菖蒲の枕で寝て、5月5日にその菖蒲を使って湯に浴していたと記されています。
  • 江戸時代の庶民の生活が記された東都歳事記には、5月5日の夜から6日の朝に菖蒲湯に浴する習慣ができたと記されています。

始まりは異なりますが、江戸時代から5月5日には菖蒲湯に入る習慣ができたとされています。

銭湯での菖蒲湯の歴史

江戸時代では湯屋へ行って菖蒲湯を楽しむ習慣もあり、宝井其角の句には

「銭湯を沼になしたる菖蒲かな」

と詠んでいます。この句から銭湯が菖蒲で埋め尽くされている風景が感じられるほど、昔の人は端午の節句で菖蒲湯を楽しんでいたと考えられます。

菖蒲湯の効果

薬湯の一種とされています。菖蒲にはアロマオイルでも使われる「アサロン」や「オイゲノール」といった精油が多く含まれており、腰痛や神経痛に効果があるとされています。

この独特の匂いは悪疫を退散させる民間療法からアロマセラピーまで幅広く活用されています。

アサロンには発ガン性と毒性が、オイゲノールのはアレルギーなどの毒性があるため、子供と入るときは食べさせないよう注意しましょう。

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実際に入った感想

菖蒲で遊ばないように!

独特の匂いがあるとされていますが、実際にお湯に浸けてもそこまでの匂いはしませんでした。腰痛などの効能についてもよくわかりません。

どちらかと言うと「刀」のように持てばしっかり立つ草なので、男の子にとっては良いオモチャになるようです。先ほども補足で書きましたが、毒性があるため注意しましょう。

しかし、こういった伝統を引き継いでいくことも子供の成長を感じる一貫になるため、やったことのない方は一度試みてはいかがでしょうか。