長野県下高井郡木島平村には「幻の滝」があります。幻というだけあり普段はただの岩盤で滝はありません。
今回は「春の幻の滝」を家族で見に行きましたので紹介します!
幻の滝の正体は?
幻の滝の名前は「樽滝」です。この下流の川の名前は「樽川」になります。
樽滝の発祥
幻の滝より上流に高さ約20m、幅5mの豪快な「雄滝」があります。そこから100m下流に高さ10m、幅5mで岩盤で二手に分かれる「雌滝」があります。
雌滝より下流に大正12年に発電所が建設され、上流に導水路が設置されました。ここで余った水を雄滝と雌滝の間にある岩盤から樽川に流した事が樽滝の発祥とされ、雄滝と雌滝と幻の滝の3つを総称して「樽滝」と呼ばれています。
樽滝の経年変化
昭和59年に発電所の改良工事により導水路の水が100%活用可能となる事で「幻の滝」は一度消滅します。
しかし地元住民や写真家からの強い要望があり、昭和62年から5月8日の「玉瀧不動明王例祭」に合わせて年1回のみ出現する「幻の滝」へとなっていきました。
結局写真家から紅葉シーズンでも滝が見たいとの要望が多数寄せられたため、平成25年から10月の第四日曜日にも幻の滝が出現するようになったため、現在は「春の幻の滝」と「秋の幻の滝」の年2回となっていきました。
要望で2回になったのにはびっくり!
樽滝の感想
そこそこ早めに到着しましたが多くの写真家が来ていました。車のナンバーだけで判断すれば奈良県からも来ているようです。
幻の滝は滝見橋からしっかり見ることができ、眼下には滝壺となる樽川の豪快さも相まってより勢いのある滝に見えました。子供にはよくわからなかったようですが、寝起きで向かった私たち夫婦はしっかりマイナスイオンを感じるよい目覚めとなりました。
この日はテレビ取材も来ていましたが、滝は間近で見るに限るので是非足を運ぶことをオススメします。
樽滝へのアクセス
樽滝周辺に駐車場はないため、道路に駐車スペースとなる路駐が基本となります。車でお越しの際は上信越自動車道豊田飯山ICから車で20分の距離です。
木島平村へはシャトルバスもあるため、飯山駅よりバスで来ることも可能です。シャトルバスに関しては「木島平村 シャトル便」で検索するか、観光協会へ直接連絡してください。
周辺施設案内
木島平村にはこの他にも四季折々の見どころがあります。
- 8月〜10月には約260種3万本のダリアが咲き誇る「木島平やまびこの丘公園」
- 種々の運動や収穫体験が可能な「望郷にこにこファーム」
- ファミリーから上級者、モーグルコースやフリースタイルパークもある「木島平スキー場」
- 日本一のブナの森として有名で、夏はキャンプも可能な「カヤの平高原」
- 平成の名水100選で選ばれた「龍興寺清水」
- 江戸時代から伝わる「内山和紙」の体験
食事や観光案内所は
- 名水火口そばが食べられる観光交流センター兼そば処「樽滝」
- 村の特産品が買える食彩市場「たる川」
- 村にまつわるものからカフェがある道の駅「FARMUS木島平」
- イチローも来店したと言われる「土曜日はイタリアン」
- ステーキで評判の「デンバー」
などなどあります。気になった方は是非検索してから向かう事をオススメします。
なお、コンビニは「ローソン」が1軒なので好みがあるなら飯山で寄る必要があります。
さいごに
木島平村はのどかな村です。車でお越しの際はゴミなどで周辺住民の迷惑をかけないようにしましょう。
樽滝は年2回見るチャンスがあるため、近くにお越しの際は是非一度見にいきましょう!
- 木島平村観光振興局
- 〒389-2303 長野県下高井郡木島平村上木島38-1
- http://kijimadaira.org/
- TEL.0269-81-1620