私は革靴で仕事をしないので、革靴を履く機会は学会か冠婚葬祭しかありません。しかし、こういった場面でリクルートで使った革靴を用いるわけにもいかないため、少々安めのビジネス用革靴を購入しました。
革靴を購入後に100均で靴磨き商品を購入し鏡面磨きをした日から、靴磨きは私の密かな趣味となりました。今回は私が使っている100均の靴磨き商品と、鏡面磨きの方法を紹介します。
鏡面磨きとは?
私が業者の方と話すときは名刺と革靴を見るようにしています。革靴で評価しているわけではありませんが、革靴がピカピカだと「やり手だな」と感じさせます。この「ピカピカ」の部分が鏡面磨きによって作り出されているのです。
ピカピカにする部位は主に革靴のつま先(トゥ)部分で、まるで「鏡面」のように磨き上げる技術を鏡面磨きと言います。呼び方はハイシャインなどさまざまで、手法も職人によって異なるのが靴磨きの魅力の1つと言えます。
さゆあとの鏡面磨きの手順
下準備をしてから鏡面磨きをする一般的な手順を用いています。使用する物もこだわっていないため、費用をかけずにできますよ!
鏡面磨きまでの下準備
磨き用のワックスをいきなり付けていくわけにもいかないので、下準備をしっかりしていきます。
使用物品紹介
100均の靴磨きコーナーとシェービングコーナーで用意できるものは
- 馬毛ブラシ
- ペネレイトブラシ(豚毛のシェービングブラシを切ったもの)
- 汚れ落としクリーナー
- ツヤ出しクリーム
- 靴用ワックス
- 乾拭き用雑巾
100均の品物では鏡面磨きができないため、磨き用のクロスを別に用意する必要があります。私が使用している物は
- お古の子供用ガーゼ
上記7点で鏡面磨きをしていきます。
汚れた革靴をブラッシングする
シューツリーを入れた直後の状態です。以前も鏡面にしたのですが、今回の冠婚葬祭で御墓参りもしたため見事に汚れてしまいました。まずは汚れを落とすために乾拭きやブラッシングをしていきます。
革靴の種類によって紐は外さない方が良いものもあるようですが、私は邪魔なので全て外してしまいます。何回も外したりつけたりすると傷の原因となるため、靴磨き前に確認しましょう。
クリーナーでワックスを取る
汚れ落としとブラッシングが終わったらクリーナーを用いて前回のワックスを剥ぎ取ります。使い方は少量を布にとってから全体的に塗っていきます。特にトゥの部分は鏡面にしていたためしっかり拭きあげます。
クリーナーで拭きあげたら再度ブラッシングで仕上げていきます。クリーナーが残っているとクリームが入りづらくなるためしっかりブラッシングしましょう。
ツヤ出しクリームで栄養補給
クリーナーで皮部分をむき出しにしたらクリームで栄養補給します。使用するブラシはペネレイトブラシです。クリームをブラシにつけてから全体に馴染ませていきます。細いブラシなので縫い目などにも塗っていくようにしましょう。
クリームを塗ってブラッシングした直後です。全体的に艶が出ましたが、トゥの部分はくすんでいてモノ足りません。ここまでが鏡面磨きの下準備になります。
私はここで一度休憩を挟みます。クリームを浸透させる時間がどれほどかわかりませんが、ワックスを塗る時には浸透させたいので30分ほど放置するようにしています。
鏡面磨きをしていく
鏡面磨きをするには
- ワックス
- 水
- 布
この3つは最低限必要です。水の代わりにウイスキーを用いる方法もあります。オシャレですが、あまりこだわりがないのであればやらなくても大丈夫です。
100均のワックスは指についたらなかなか取れないので、今回はビニール手袋を使っています。
ワックスによってやり方は違うのですが、100均のワックスは非常に硬いので乾燥させる必要はありません。ワックスを溶かしながら塗る事で時短にもなります。鏡面磨きの手順は
- 指でワックスを溶かしながら薄く塗り込んでいく
- 湿らせたガーゼで磨く
- 再度少量のワックスを薄く塗り込む
- 湿らせたガーゼで磨く
- 表面の凹凸がある部分にワックスを塗り調整
- 水とガーゼで円を描くようにひたすら磨く
6の磨きは絶対に乾いた部分で擦らないようにしましょう。ワックスの層を磨き上げているので、水を含めて摩擦を軽減しないと層が剥がれてしまいます。
磨く前と磨いた後ではやはりピカピカ感が違います。磨けば磨くほど輝いていきますが、同時に時間が減っていくのでほどほどを心がけましょう。
最後に靴紐を通す
今回使った革靴はビジネス用であるため、紐の通し方は「シングル」を用いています。このほかにも「パラレル」や「オーバー・ラップ」などがあるため、いろいろ楽しんでみましょう。
さいごに
100均の商品とベビーガーゼを用いるだけで簡単に鏡面磨きができます。磨く前と磨いた後とで比較すれば、どちらの靴でプレゼンした方が良いかは一目瞭然ですね。意外にお金をかけずに出来るため、一度やってみてはいかがでしょうか。