この記事ではヒョウモントカゲモドキ飼育のための手作り温室の作り方を紹介します。暖突とパネルヒーターでどうにか飼育したい人にオススメのプラスチック段ボール製温室の作り方です。
ヒョウモントカゲモドキをはじめ爬虫類を飼育する上で必要不可欠なもの。それは「温度管理」に他なりません。
ヒョウモントカゲモドキの場合は年中25℃前後が良いらしく、基本的に20℃以下にはしてはいけないようです。
皆さんは何で温度を保っていますか?
私は長野県の豪雪地帯にいるため、冬は暖房器具がないと生活できない環境にいます。ですが、ヒョウモントカゲモドキの飼育場所と生活環境が同じというわけにもいかなかったので、私の場合は、私が時々使う部屋を飼育室にしました。
しかし、この部屋には暖房器具はないため、いついかなる時でも温度を保てる工夫をしなければならなかったのです。
今回はグラステラリウム4530のために作成したプラスチック段ボール製温室の作り方を紹介します!
プラスチック段ボール製温室の概要
今回作成する温室の概要は
- 4面の壁でカンタンに取り外しが可能
- 前面はビニールでカバー
- 暖突やパネルヒーターのコード出口はなくても良い
という設計です。
できればスタイロフォームでしっかりとしたものを作りたかったのですが、切り出しを依頼できなかったため、自分でカンタンに切ることができるプラスチック段ボールを購入しました。
厚さ4mmと若干物足りなさもあるため、内側には緩衝材として付いてきたプチプチをつけていく予定です。
今回購入したものは縦1800mm、横900mm、厚さ4mmの長方形タイプです。
値段は忘れてしまいましたが、このサイズでスタイロフォームとプラダンをAmazonで検索すると、スタイロフォームが3000円程度でプラダンが特価で70円でした。
プラスチック段ボール製温室の作り方
グラステラリウム4530に合わせ、1面はビニールシートで4面のボックスを作成します。必要なものは
- 長さ1500mm以上、横800mm以上のプラスチック段ボール
- 黒マジックペン
- ドライバー
- タイバンド
- ビニールシート(私はテーブルクロスでした)
- カッターと定規
- ビニールテープ
設計図を作成
グラステラリウム4530の場合は大体450×450×300mmなので、縦横500mmで高さが350mmあれば覆うことができます。
あとは折り返しをつけて箱にするだけなので、まずは展開図を書きます。
切り取りと折り返し部分をカッターで切る
展開図が完成したらカッターを使って切っていきます。プラスチック段ボールは一度しっかり切り込みを入れれば、あとはそれに沿わせて切ればいいだけなので誰でもカンタンにできますよ。
外側と折り返し部分をしっかり切ります。
折り曲げる部分は2mm程度で切って折ると曲がってくれます。
箱を作る
それぞれを折り返し、箱を作ります。
折り返し部分はタイバンドで固定するとカンタンなのでオススメです。ドライバーで穴を開けてタイバンドを通し、しっかり固定していきましょう。
内側に断熱材を付けてあげるとより効果的です。100均で断熱シートを買っても良いですし、グラステラリウムを購入すれば付いてくるプチプチでも大丈夫です。これをテープやタイバンドで固定していきます。
ビニールシートを設置
上は暖突の影響で熱くなるので、プチプチは少し怖かったので外側に設置することにしました。なのでプラスチック段ボールの上にビニールシートを固定し、その上にプチプチを設置。これをプラスチック段ボールで固定する方式となっています。
温室ではありますが、クールスポットの熱が篭りすぎないよう、ホットスポットのみこの構造とし、クールスポットはプラスチック段ボールとプチプチのみとなっています。
プラスチック段ボール製温室の性能
グラステラリウム4530に暖突Mサイズとパネルヒーターを設置した状態で
- クールスポット:26℃前後
- ホットスポット:30℃前後
- ホットシェルター:30℃以上
これを外気10℃前後で実現できます。
ビニールシートを持ち上げて、グラステラリウムを開ければカンタンにアクセスできて温度も下がりにくい仕様になっています。
生態を飼育する上で環境をケチるわけにはいきませんが、どうしてもクーラーやストーブをつけられない人にオススメです。
さいごに
「温室を作りたいけど、ホームセンターにスタイロフォームがない」
こんな人におすすめの、カンタン温室の作り方を紹介しました。
パネルヒーターと暖突のみで管理できれば経済的ですし、一度検討してみてはいかがでしょうか。
真似される際はあくまで自己責任でお願いしますね。
それではまた。