この記事では、我が家が苦戦した3歳児検診の「視力検査」について、視力検査の方法と我が家のやった方法を紹介しています。
子供が3歳になると行われる3歳児検診。各市町村でやり方が若干異なるかもしれませんが、今回は長野県での3歳児検診についてとなります。
3歳児検診を行ってみて、最も大変だったのが「自宅での視力検査」になります。
子供の興味が惹かれなければ最もやりづらい検査になるので、この点にも触れつつ我が家の対策を紹介します。
3歳児健康診査(3歳児健診)とは
3歳児検診は「発育」「栄養」「生活習慣」「虫歯予防」その他育児に関する診察や相談を行なっています。
内容
- 問診
- 身体計測
- 医師による内科診察
- 歯科医による歯科診察
- 検尿
- 保険相談
- 発達相談
- 歯科相談
- 栄養相談
長野市のHPにはこのような内容と記載されています。実際に私が行った場所でもだいたいはこの流れに沿ってやっていました。
この検診のなかで、自宅でやらなければならないものが3つあります。
- 検尿(当日採取できなかった場合は要相談)
- 視力検査
- 聴力検査
検尿は早朝第一尿と記載があったので、起床時に取れれば問題ありません。
聴力検査は「囁き程度の声で呼ぶもしくは動物の名称を言い、子供が反応するか」程度のことだったので、最初はふざけていましたが簡単にやることができました。
もっとも大変だったのが視力検査でした。
これについては順をおって書いていきます!
当日の持ち物
- 母子健康手帳
- バスタオル
- 送付された3歳児健康診査票
- 当日検尿した尿
- 筆記用具
- 赤ちゃんのしおり
特に朝採取した尿を忘れないようにしましょう!
視力検査について紹介
視力検査については「日本弱視斜視学会HP」を参考に紹介します。
視力検査の流れ
「一次検査➡︎二次検査➡︎眼科精密検査」の三段階で行われるようです。
一次検査とは
各家庭で行う簡単な視力検査とアンケート記入を行います。左右の視力が0.5あるか、目に関して気になることがあるかを調べるのが目的となります。
二次検査とは
保健センターで行う検診です。一次検査で「気になることがある」や「検査ができなかった」などがあった際に会場で眼科検査を行います。
眼科精密検査とは
二次検査で治療が必要な目の病気が疑われた場合「3歳児精密検査受診票」が発行され、眼科での精密検査を受けていきます。
一次検査がもっとも大変で一番大事!
二次検査・眼科精密検査共に「一次検査結果から再検査が必要」と判断された場合が対象となります。よってこれらアンケートや家庭での視力検査がもっとも重要になります。
これをいわゆる「魔の3歳児」に行うのがすごい大変でした。
自宅での視力検査のやり方
配布資料のなかに視力検査のやり方と検査用の絵もしくは輪(ランドルト環)があります。これらを用いて検査を行なっていきます。
学会が推奨する練習方法を紹介
視標がランドルト環の場合:3歳6ヶ月未満
- 少し大きい解答用のランドルト環を作成します
- 切れ目が目の高さになるよう「上」の状態で持たせます
- 練習量の紙にランドルト環を書き、「上」の状態で子供に見せます
〇〇ちゃんが持っている黒い丸と「同じ絵」を描いたよ!丸の開いているところが「上」で同じだね!
同じだね!
これをまずは「上下」でひたすら練習していく方法です。慣れてきたら左右も同様にやってみましょう。
視標がランドルト環の場合:3歳7ヶ月以上
これは子供が「ランドルト環の開いている部分を答えられる」ことが前提です。
- 練習用の紙にランドルト環を作成します
- 上が空いている状態で子供に見せます
この丸、上が切れているね!この丸がこうなったら手を挙げて教えてね!
やってみる!
これをまずは上下で練習します。口頭で答える方法を用いても大丈夫です。
視標が絵の場合
これは絵を見せて「子供が答えられるか」で視力検査を行います。
この方法で上手くできても、いずれはランドルト環を用いた視力検査になっていくので、できればランドルト環を用いて検査をしたいですね。
私の地域でもランドルト環のみでした。
検査方法とは
- 明るい部屋で「2.5m」離れた状態で検査
- 両目➡︎片目の順で検査していきます
- 4方向のうち3方向正解で「見えた」となる
片目で検査することも若干の慣れが必要ですが、検査まで至っていれば案外簡単に検査までできました。
我が家の視力検査の問題と対策
ランドルト環とやり方が配布され、実際に長男と一緒にランドルト環を作ってみましたが「持って検査する」ということができませんでした。
これじゃなくてあっちで遊びたい!
「なぜ検査をするのか」を理解できないやそもそも興味がないなどの要因はたくさんありますが、「できないけど別にいいか」というわけにもいきません。
そのためいろいろやり方を検索してみました。
対策と一筋の光明
検索していくうちに出会ったのが「日本弱視斜視学会」です。
3歳1ヶ月程度だったので、学会推奨の「6ヶ月未満」の方法を用いてみましたが、そもそも「ランドルト環を持つ」事を拒否されてしまいました。
持つのが嫌なら持たせなければ良いのでは?
そこで試しに「7ヶ月以上」の方法を用いてみました。しかしふざけてしまい簡単には検査にたどり着きませんでした。
大好きなシールを使ってみるか!
絵を用いた視力検査を試しにやってみると、これは簡単に正解できました。これで一筋の光明がみえてきました。
ランドルト環を4つ描いて、クイズにしてみれば良いのでは!?
シールの絵柄当てクイズにはまった長男に対し、ランドルト環が描かれた紙を渡し、
これと同じのはどれだ?
これ!!
あんなに悩んだ視力検査をいとも簡単にやることができました。
我が家の視力検査の方法
- ランドルト環を4方向描きます
- 検査用ランドルト環を見せます
- 視力検査クイズをやる
- 正解が増えたら距離をとる(2.5m)
- 片目でチャレンジ!
まずは楽しむことです。クイズに至る前段階として「動物当てクイズ」をやるのもオススメします。
正解したらとりあえず褒めましょう!ムツゴロウのごとく!子供のやる気を維持させる努力をしましょう。
またやりたい!!
さいごに
簡単に視力検査ができる人もいれば、天邪鬼となった子供に振り回される人もいます。今回紹介した方法でもうまくいかないこともあるし、配布資料でできちゃう人もいます。
それぞれ子供の成長を知ることが「3歳児健診」になります。
どうやるか悩んでいる方の一助になると幸いです。楽しんで育児をしましょう!